COLUMN

カテゴリー:

コラム

虫歯はどこまで削っているのか?

歯医者さんにいって虫歯の治療を受けた時
「小さな虫歯なのに思っていたよりも大きく歯を削られた!」
「この先生削りすぎじゃないの?」
と、感じた経験はありませんか?
でも、歯医者さんだって歯を削りたくて削っているのではないのです。健康な歯質は極力残そうとしています。
そのために、齲蝕検知液という薬を使って虫歯に感染した歯質を染めて、その部分だけを削っているのです。
虫歯を取り残すと、必ずそこから虫歯が広がっていきます。
ですので、確実に虫歯だけ削りたいのです。
しかし、いくら虫歯に感染していない歯質を残すと言ってぺらっぺらの薄い歯質を残すと、治療後に噛む力に耐えられず歯の方が割れて、再治療になります。
だからある程度の健全な厚みの歯質が必要でそのために虫歯に感染していなくても厚みを確保できるまで削ります。
大事なことは感染した歯質を完全に取りきって、治療後に長く使えるようにすることだとシエル歯科クリニックは考えます。
写真は齲蝕検知液で赤く染めた状態と、染まった部分をキレイに取り除いた状態です。

執筆者情報

写真:瀧本 将嗣

院長/歯科医師

Masatsugu Takimoto

【経歴】
1997年 広島大学歯学部卒業
2004年 シエル歯科クリニック開設
2007年 医療法人社団瀧の会設立

【所属学会】

  • 厚生労働省認定臨床研修指導歯科医
  • 日本臨床歯周病学会 認定医
  • 日本歯周病学会
  • アメリカ歯周病学会(AAP)
  • 日本先進歯科医療研修機関(JIADS)

歯周病系の学会やスタディグループに所属し歯周病治療やインプラントの研鑽を積むが歯髄保存やダイレクトボンディングも得意とする。
長持ちする治療をモットーに、できるだけ患者ニーズに応えられるようにしている。