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症例集

症例 右上6・5・4 バイタルパルプセラピー&ダイレクトボンディング

2020年07月06日

手術前

手術前

手術後

手術後

30代の女性です。
歯の健康に対してとても意識が高い方です。
とにかく小さな虫歯でもきちんと治したいそうです。
歯磨きは、普通の方よりもかなりできている方ですが、歯垢染色液で染めると赤く染まる部分もあります。
これを残してしまうと接着しないので、治療後に1年もすると茶色い線が出てきたり、虫歯の再発地点になりやすくなります。
ですのでエアフローというパウダーを吹き付けて歯垢を徹底的に除去しておきます。
ここは本当に重要なポイントで割と軽視されやすいのですが完璧に歯垢を除去しておくと
数年後も輝きが継続します。
ですので、こだわって歯面を清掃します。

その後ラバーダムを装着し虫歯をとっていきます。
青色の齲蝕検知液で虫歯を染めながら慎重に治療します。
神経の近くまでほんのり青く染まります。
完全に染まった虫歯の部分を削りきると神経が露出しました。
しかし露出した神経の状態は白く毛細血管が見えるので残せそうです。
MTAセメントを充填しました。
MTAセメントはとても扱いづらく硬化に時間がかかります。
硬化後、立体的な歯の形を作るために透明テープを配置し、楔で固定し
透明テープを水道管に使われる白いテフロンテープで固定します。
このテフロンテープはねっとりとした感触で、透明テープを抑えるのにとても重宝します。

充填後に研磨しました。自然な感じに仕上がっています。次回は奥にある第一大臼歯の治療になります。ここで、ひと手間かけてシエル歯科クリニックでは仕込みをします。ダイレクトボンディングでは、歯と歯との間のきつさがゆるくなりやすいのです。そこで矯正で使われるモジュールと呼ばれる小さなゴムの輪っかを次回治療部位に
セットしておきます。

すると1週間もすれば、1ミリほど歯と歯の間が開くのです。これは、また元に戻るので安心してください。その性質を利用して少し隙間をわざと空けておいてから、歯と歯の間をダイレクトボンディングで埋めると、結構良い感じのきつさになるのです。できるだけ歯を削らない・できるだけ自然な結果になるように治療するとは、こういった工夫をして初めて標榜できると私は考えています。



取り除く前

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取り除いた後

モジュールを取り除くと、歯と歯の間に隙間ができていることがわかります。

この後は、同じように精密にレジンを充填していきます。後日、時間をかけて研磨した後の写真です。

研磨に使うペーストは、シエル歯科クリニックでは3種類使い分けます。

  • 歯の溝の奥を磨くための荒いペースト

  • ダイアモンド粒子のペースト
  • 仕上げのアルミナのペーストです。

今回も歯と歯のきつさは、フロスを入れると、パチンと心地よい音がしました。いい感じです。
この治療した歯が美しさを長く保ち、機能するように定期検診に通ってください!

ダイレクトボンディング(1歯):100,000円
MTAセメントによる歯髄保護:30,000円
ダイレクトボンディング研磨:5,000円

治療時間:1回につき40分〜90分