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症例集

ダイレクトボンディングの症例

2018年08月15日

今回はこの銀歯の部分をダイレクトボンディングで治療します。この銀歯の中は虫歯になっています。
わかりますか?
ちょっと拡大してみましょう。

歯と歯の間がうっすらと黒ずんでいます。
ちょっと銀歯を外してみましょう。

虫歯になっていますね。
ここから大事なことは完全に虫歯を取りきることと、削った部分を確実にカバーするために、スムーズなラインで削ることです。とにかく、ピッタリとレジンを充填し封鎖をしたいのです。スムーズなラインになるように時間をかけて形を整えます。

そしてこれも大切です。ラバーダムを設置する。

紫色のシートがラバーダムです。
ダイレクトボンディングをする上でラバーダムをすることはとても重要です。これをするかしないかで、治療のクオリティは大きく変わると言っても過言ではありません!それではラバーダムをすることのメリットを紹介しましょう

<ラバーダムを使うことののメリット

舌や頬の粘膜が邪魔にならないので作業しやすくなる

ダイレクトボンディングの作業中はめちゃめちゃ集中してます。
歯の細かい溝をリアルに再現しようと極細の器具を使うわけです。息を止めて、器具を持つ手もプルプルするわけです。そこに突然、患者さんの舌が不意に動くと私が操作している器具にぶつかって

あっ!

形が、形が崩れちゃった……せっかくリアルに作っているのに(泣)
ということになります。
結構、暴れん坊な舌をお持ちの患者さんも多いです。

またほっぺの内側のお肉も個人差があります。たるんたるんにお肉が余っている方の場合も、作業中に器具操作の邪魔になります。だからラバーダムをしていると舌や頬に作業を邪魔されなくなります。これは、治療している方からすれば、まぁ、やりやすいったらありません。

唾液や血液の汚染を防ぐ

さらに接着にとって湿気や水分は大敵です。
不意に唾液が、じわっと歯に襲いかかると台無しになります。また歯茎から軽い出血がある場合、なかなかすぐには止まってくれません。だらだら、じわじわ滲むんですよね血液が。で、わずかな血液でも、白いレジンに触れると茶色くなってしまいます。せっかく綺麗な白い歯にしたいのに!
しかも血液が触れると接着力も当然落ちます。

呼気による湿気を防ぐことができる

歯の治療ってお風呂の中でネイルやプラモデルを作っているようなものです。接着剤を固めるって水分を嫌いますよね。お風呂でネイルやプラモデルを作ったりしないですよね。でも、ダイレクトボンディングはそれと同じことをやっているのです。

人の呼吸の息にも湿気はあります。
鼻で息をしてもらえばいいじゃないかと思うかもしれませんが、口の中は濡れていますからね。乾燥した環境で接着するのは基本です。

歯だけが見えるので、充填するときに気が散らない。

これは何気に重要です。
削った部分を確実に埋める。しかもぴったり。もともとの歯の形をできるだけ自然に再現する。そのためには一切の不必要な情報は無いほうが集中しやすいです。

当院で利用しているラバーダムのメーカーについて

ラバーダムにも各社メーカーさんが色々な商品を出しています。
私が気に入っているのはロエコ社のフレキシダムです。先ほどの症例写真のラバーダムがロエコ社のフレキシダムです。めちゃめちゃ伸びるので破れにくいですし、ゴムアレルギーの患者さんにも安心して使用できます。ゴム臭もしないですし、独特のザラザラ感が口唇にビタッと貼り付かない感じが不快感を和らげてくれます。
ブルーとパープルがありますね。

もう一つがSanctuary社の黒いラバーダム
この黒という色がいいです。
写真映えしますし、レジンを充填する際に色を合わせるときにもやりやすいです。

レジンの充填

いよいよレジンを充填していきます
ただ詰めていけば良いってもんじゃあありません。
大事なことなので強調します。

削ったところは確実にカバーする!

レジンがはみ出さないようにすることに細心の注意を払います。

レジンのはみ出しは、デンタルフロスが引っかかりやすいです。結果、虫歯が再発しやすくなります。マトリックスという透明な隔壁を設置します。隙間なく設置するために、歯をスムースに削って整えることが大切です。写真の青い矢印の部分はバチバチにピッタリしています。極細の針のような器具で触り、引っかかりや段差のないことを確認しています。

写真の青い金属製のリングは結構なパワーでマトリックスを締め付けて固定してくれます。

白いテープはですね、テフロンテープで水道管のネジに水漏れ防止に使うやつです。私はマトリックスの端を抑えるのに使っています。

レジンがはみ出したのを後で、研磨するよりもレジンをはみ出さないように充填する方が作業が楽で、治療時間短縮になるからです。

完成です!

術前

術後

いかがでしょうか?
見えない部分にこそ、時間をかけ丁寧に治療して最小限に削って詰めるダイレクトボンディング

シエル歯科クリニックでは長持ちする治療を目指し、基本に忠実に治療しています。