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妊娠すると歯が弱くなると聞きましたが、本当ですか?どうしたらよいですか?

2017年01月25日

板橋区上板橋の歯医者さん、シエル歯科クリニックです。
今回のテーマは「妊娠すると歯が弱くなる理由と対処方法について」です。
女性は妊娠すると虫歯などになりやすくなります。

そしてこの事実から予想できるのは、妊娠すると歯が弱くなるのではないかということです。
しかし妊娠と歯は無関係に思えますし、そもそも妊娠によってなぜ歯を弱くなるのかも疑問でしょう。
そこで、ここでは妊娠すると本当に歯が弱くなるのか、そしてその理由も分かりやすく説明していきます。

1. 歯が弱くなるわけではない

先に言っておくと、確かに妊娠すると虫歯や歯周病になりやすくなります。
しかしこれは、歯が弱くなったわけではありません。タイトルを否定するようですが、
表現として正確なのは「歯が弱くなる」ではなく「虫歯や歯周病になりやすい状態になる」です。
そもそも虫歯や歯周病は、プラークの中にある虫歯菌や歯周病に感染することで引き起こされます。

しかし、口の中が清潔ならこうしたプラークも付着していないため、虫歯や歯周病を予防できるでしょう。
その点から考えると、妊娠すると虫歯や歯周病になりやすいということは、
妊娠すると口の中を清潔な状態に維持しにくくなるということになるのです。
では、その理由を以下の項目で説明していきます。

2. 女性ホルモンの過剰な分泌

「女性は歯周病になりやすい」、そう聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
これは本当のことであり、その理由は女性ホルモンにあります。
と言うのは、女性ホルモンには歯周病菌を増加させる性質があるからです。

ちなみに妊娠すると女性ホルモンの分泌が活性化し、それも過剰なまでに分泌されます。
その影響で歯肉に炎症が起きてしまい、歯周病を招いてしまうのです。
また、歯肉に炎症が起こることで歯磨きもしづらくなるため、歯周病菌がより増殖してしまうのです。

3. 身体の免疫力の低下

虫歯や歯周病と風邪などと同じで細菌によって感染する病気です。
言わば風邪と同じで、身体の免疫力が高ければ虫歯や歯周病になりにくくなるのです。
しかし、妊娠することで身体の免疫力はどうしても低下してしまいます。
このため妊娠中は細菌に感染しやすくなり、虫歯や歯周病もそこに含まれるのです。

本来なら、唾液がこうした細菌を洗浄して除去する働きをしてくれるのですが、
妊娠中は唾液の分泌も減少するため、口の中が洗浄されずに細菌が溜まってしまいます。
つまり、虫歯菌や歯周病菌が常に口の中に存在するような状態になるのです。
そうなると、当然虫歯や歯周病を引き起こしやすくなってしまいます。

4. つわりの問題

妊娠中はつわりに悩まされますが、これもまた虫歯や歯周病になりやすい要因です。
まず、つわりが酷い時は吐き気のせいでうまく歯磨きできません。
歯ブラシを突っ込むだけで気持ち悪くなってしまうため、歯磨き自体ができないという人もいるのです。

また、嘔吐することで口の中に細菌が溜まりますし、歯磨きできなければそれも除去できません。
このため口の中が不潔な状態になりやすく、その結果虫歯や歯周病を招いてしまうのです。
さらにつわりが続くことで口の中が酸性に傾くため、酸によって歯が溶かされる問題もあります。

5. 対処方法

こうした理由で妊娠中は虫歯や歯周病になりやすいわけですが、
ではどうすればこれらの問題に対処できるかを説明します。
まず、大変ではありますが歯磨きを必ずすることです。これは本来の時間でなくても構いません。
食後などとは無関係のタイミングでも、体調がいい時にゆっくりと歯磨きしてください。

奥から手前にかきだすように磨けば吐き気を抑えることができますし、
歯磨き粉の匂いや味が受け付けないなら、何もつけずに磨くだけでも効果があります。
また、歯科医院でクリーニングをしてもらうのも効果的です。
体調がいい時構わないので、ぜひクリーニングを受けて口の中を綺麗な状態にしてください。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、妊娠すると歯が弱くなる理由と対処方法についてまとめます。

  1. 歯が弱くなるわけではない :歯が弱くなるわけではなく、正確には虫歯などになりやすい状態になる
  2. 女性ホルモンの過剰な分泌 :女性ホルモンが過剰に分泌されることで、歯周病菌が増加する
  3. 身体の免疫力の低下 :免疫力が低下することで病気になりやすくなり、虫歯や歯周病も該当する
  4. つわりの問題 :つわりによって歯磨きがしづらく、さらにつわりによって口の中が不潔になってしまう
  5. 対処方法 :体調のいい時で構わないので、歯磨きや歯科医院でクリーニングをしてもらうといい

これら5つのことから、妊娠すると歯が弱くなる理由と対処方法について分かります。
妊娠中に歯を守ることは自分のためだけでなく、お腹にいる赤ちゃんのためでもあるのです。
例えば、歯周病は早産や低体重児出産のリスクを数倍高めるというデータがあります。
このため、身体だけでなく歯の健康もおろそかにしないようにしてください。